4時間レースを制したのは、1度のピット判断だった。第3スティント終了後に1周早めたタイヤ交換が、ST-2クラス2位という結果をKTMSにもたらした。
気温25度、ドライコンディションで始まった第3戦。スタートドライバーの富下李央菜は序盤から積極的に前に出た。ST-2クラスで3位スタートから2位まで浮上し、中盤まで首位との差を1秒以内に保つ展開が続いた。
レースの流れが変わったのは2時間30分を過ぎた頃。エンジニアの上田がタイヤのデグラデーションデータを見て、予定より1周早いピットインを選択した。ライバルチームが翌周にピットインすることで、KTMSは実質的にアンダーカットを成功させた。
「タイヤが終わる前に入るか、もう1周持たせるか。あの判断は上田さんが持っているデータと、富下さんからの無線が重なった瞬間に決まった。」
○○ ○○ — MECHANIC第3スティント終了後のタイヤ交換。4人が連携し17.3秒で作業を完了。
ファイナルスティントを担当した荒川麟は、最終的に2位でチェッカーを受けた。「正直、最後の30分は前のクルマに詰められながらのレースでした。でも抜かせなかった」。